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目の病気Q&A

目の病気Q&A


Q:白内障ってどんな病気?

A:ピントを合わせるためのレンズの役割を持つ水晶体が濁って、視力が低下したり、視界がかすむ、光のまぶしさが増す、といった症状が出る病気です。

原因としては加齢が最も多いです。水晶体の濁りは少しずつゆっくり進んでいきますが、一度濁った水晶体は元通り透明にはなりません。

Q:どんな症状が出たら診察を受けるべき?

A:視界がかすんだり光をいつも以上に眩しく感じたら、すぐに診察を受けましょう。

また、そのような症状がなくても40歳を超えたらぜひ診察を受けてください。早めの診察で合併症などの多くのリスクを回避することができます。


Q:どんな治療をするの?

A:老人性白内障であれば点眼薬で進行を遅らせることができます。

作用は水晶体の水溶性蛋白が変性し不溶性化するのを阻害することにより、水晶体が白く濁るのを抑え、白内障の進行を抑えます。視力低下が著しい白内障の場合、視力を回復する有効な治療法は手術のみで、濁った水晶体を吸い出し、かわりとなる人工のレンズを挿入するものです。



Q:緑内障ってどんな病気?

A:視神経がおかされ視野が欠けてしまう病気です。白内障と並んで中高年の代表的な眼の病気で、最近の大規模な調査では、中高年の20人に1人が何らかの緑内障をもっていることが予測されています。

自覚症状が少ないため、多くの人たちが緑内障と気づかないことが多く、40歳を過ぎたら一度眼科で診察をうけることをおすすめします。

緑内障ってどうするとなるの?

A:目の中の房水(目に栄養を運ぶ液体)が排水されにくい、あるいは排水されない状態になると、眼球中の圧力(眼圧)が高くなります。

その圧力によって視神経が障害を受けて発症にいたります。また、眼圧が正常であっても緑内障がおこる場合もあります。

Q:どんな症状が出たら診察を受けるべき?

A:緑内障の初期には自覚症状は全くありません。また、視野の異常もある程度進行するまで自覚できません。

ですから、目の疲れ、視野狭窄、頭痛や、眼球を重く感じたり、目の痛みや電灯の周りに虹のような輪がみえる(虹視症)場合は、すぐに診察を受けることをおすすめします。


Q:どんな検査をするの?

A:緑内障を診断するには多くの検査が必要です。まず視力、眼圧の測定。そして眼底の視神経の観察をおこないます。

また視野検査は緑内障の進行具合を判断するために最も重要な検査です。さらに隅角という房水の流出路を観察し、視神経への影響を調べます。

Q:どんな治療をするの?

A:点眼薬で眼圧を低くコントロールすることが基本です。内服薬を併用することもあります。それで思わしい効果が得られない場合は手術治療をおこないます。

Q:経過観察って?

A:通常は診察のたびに眼圧を測定し、2ヶ月~3か月に1度程度の視野検査と、視神経の観察も随時おこないます。緑内障が進行しているかどうかの判断は視野検査でおこないます。

Q:緑内障の病気の種類は?

A:慢性の開放隅角緑内障では、点眼薬で治療し眼圧を下げます。点眼薬を使用しても眼圧が充分に下がらなければ、手術を考慮することになります。

急性にくる閉塞隅角緑内障では、先ず点滴、内服、点眼薬で速やかに眼圧を下げ、レーザー照射を行って眼内の水の流れをスムーズにします。それでも眼圧が下らなければ手術が必要となります。




Q:飛蚊症って何?

A:目の前に蚊や糸くずのような物が飛んで見えたり、雲のようなものが浮いて見えたり、墨を流したように見えたりする病気です。

目を動かすと一緒に移動しているように感じられ、まばたきをしても消えません。飛蚊症はあらゆる年齢層に起こりますが、高齢の方ほど、特に近視の人ほど多く見られます。

ある日突然このような症状がでたり、急に多く見えるようになったら、できるだけ早く眼科専門医の検査を受けてください。


Q:どんな検査をするの?

A:網膜や硝子体の状態を観察するため、眼底検査をおこないます。すみずみまで観察するため、瞳孔を開く目薬(散瞳剤)を用います。

検査後しばらくの間は、ものが見えずらくなりますので、車や自転車での来院は控えてください。




Q:糖尿病網膜症ってどんな病気?

A:糖尿病網膜症は、糖尿病腎症・神経症とともに糖尿病の三大合併症のひとつで、成人の失明原因の第一位でもあります。

網膜症は、網膜の血管の異常から起こる病気です。初期は自覚症状が乏しいため、気がつかないうちに病気が進行してしまい、ある日突然、眼底に大出血や網膜はく離を起こして、失明の危機にさらされることがあります。


Q:なぜ糖尿病網膜症になるの?

A:糖尿病になると、血液中の糖分(血糖)が多くなり血糖値が高くなります。その状態が続くと血管に多くの負担がかかり、全身の細い血管に障害が起こります。

網膜には、目に酸素を運ぶための細い血管が縦横に走っていますが、高血糖によって網膜の毛細血管に異常を来すと、血管に瘤ができたり、詰まったりして、血液の流れが悪くなります。そうなると、網膜が酸素欠乏状態となるために、血管がもろくなり、血管壁から血液中の成分が漏れ出したり、血管が破れやすくなったりします。

さらに進行すると、広い範囲で血管が詰まったり、異常な血管が発生するなどの変化も起こってきます。このような血管の異常によって、網膜にさまざまな障害が起こるのです。

Q:どんな治療をするの?

A:網膜症が軽い段階であれば、次のような治療で進行を抑えることができます。

単純網膜症で、視力が良好な段階であれば、食事療法、運動療法、薬物療法などにより、血糖値をコントロールすることで病変の悪化を防ぐことができます。血糖値を安定した状態に保つことができれば、小さな出血などは自然に消えることもあります。血糖コントロールは、ほかの治療をおこなう場合でも継続することが必要です。

・光凝固(レーザー治療)
単純網膜症でも視力の低下がみられる場合、あるいは前増殖網膜症の段階になると、レーザーで網膜を焼く「光凝固(ひかりぎょうこ)」治療をおこないます。外来でおこないますが、片方の目で約1000~1200か所を凝固させるので、数回の通院が必要です。

症状が進行してしまった場合は、手術が必要になります。 早い段階で網膜症を発見できれば、治療もそれだけ簡単に済みますので、治療効果も上がります。

どの病気にもいえることですが、早期発見・早期治療が糖尿病網膜症では何よりも大切です。



目の病気について

①症状から病気を知る

●目が不快

【疲れる】
疲れ眼とは、一時的な目の疲れをいいます。
これは、一晩ゆっくり眠るなど、十分な休養をとることで回復します。
眼精疲労とは、十分に目を休ませても目の痛みや頭痛、かすみなどの症状が残ったり、すぐに目の疲れがでてきたりするものです。

眼精疲労の原因は、
1. 近視、遠視、乱視、不同視などの屈折異常や、老視などの調節異常
2. ドライアイ
3. パソコン等の使用によるいわゆるVDT症候群
4. 体調や精神的はストレスによるもの
など、さまざまです。

1は、めがね、コンタクトレンズを適切に処方することで改善する可能性があります。
2については、ヒアルロン酸の点眼などで乾燥を防ぐのが効果的です。
3、4については生活習慣の改善が第一ですが、ビタミン剤や調節麻痺剤等の点眼も効果的です。





【痛い、ごろごろする、赤い、充血する】

a. 充血を伴うことが多い、目の痛み、違和感の原因としては、
1. 結膜の障害結膜炎
2. 角膜の障害(角膜びらん、角膜炎、角膜潰瘍
3. まぶたの炎症(眼瞼炎、麦粒腫、急性霰粒腫
4. 逆さまつげによる、結膜、角膜の障害
5. その他、ぶどう膜の炎症、急性緑内障発作などで眼圧が上昇している場合には吐き気を伴う場合もあります。

6.まぶたの炎症(眼瞼炎、麦粒腫、急性霰粒腫)
7.眼瞼炎


b. 目の奥が痛くなる原因としては、
1. 眼精疲労




【痛み、違和感がないのに目が赤い】

1. 結膜下出血

【目やにが多い】

1. 結膜の障害(結膜炎
2. 角膜の障害(角膜びらん、角膜炎

【かゆい】

1. 結膜炎(特にアレルギー性結膜炎、春季カタル、アトピー性角結膜炎)
2. 眼瞼炎



【乾く】

1. ドライアイ

【まぶたが腫れる】

1. まぶたの炎症(眼瞼炎、麦粒腫、急性霰粒腫)
2. 結膜炎


●見え方がおかしい(見づらい)

【見えにくい、かすむ】

見えにくい、かすむといった症状がある場合には、

1. ピントがうまく合わない近視、遠視、乱視などの屈折異常

2. 年をとって調節力が低下する老視

3. 視機能の発達がなんらかの異常でさまたげられてしまった弱視

4. 目の使いすぎによって、一時的に近視がすすんだ調節緊張

5. 水晶体が濁ってしまった白内障

6. 視野がせまくなる緑内障

7. 網膜はく離糖尿病網膜症などの網膜硝子体の病気

8. 視神経炎など視神経の病気

9. 虹彩、毛様体、脈絡膜の炎症であるぶどう膜炎


その他いろいろな病気の可能性があります。
めがねを調整すればよいもの、点眼治療のできるものから、緊急手術の必要なものまでさまざまな病気が考えられますので、できるだけ早く眼科を受診してください。

【黒いものが見える】

網膜はく離や眼底出血などの網膜硝子体の病気 飛蚊症

飛蚊症とは、明るいところや、白い壁、空などを見たときに目の前で虫や糸くずのようなものが飛んでいるようにみえる症状をいいます。

目を動かしても一緒に動いたりして消えません。

網膜裂孔や網膜はく離、眼底出血、ぶどう膜炎による硝子体混濁などの可能性があります。
これらはいずれも早期の治療が必要になりますので、飛蚊症がでてきたり増えたりした場合には、できるだけ早く眼科で診察を受けてください

(2)個別の目の病気の説明について


【近視・遠視・乱視・不同視などの屈折異常】

近視とは、角膜や水晶体の屈折力が強すぎるために、焦点が網膜の手前で結ばれる状態をいいます。
近くを見るときにはピントが合いますが、遠くはぼやけます。

遠視とは、角膜や水晶体の屈折力が弱いために、焦点が網膜よりも後ろに結ばれる状態のことをいいます。
目が疲れやすく、遠視が強すぎ場合は、近くも遠くもぼやけて見えます。

乱視とは、角膜が楕円にひずんだ形状になったことで縦方向と横方向の屈折率が異なってしまい、網膜のどこにも焦点が結べない状態のことをいいます。
遠視以上に目が疲れやすいといわれています。
また、乱視は近視や遠視の目にも起こります。

不同視とは、例えば、一方の目の視力が1.0で他方の視力が0.1というような、左右の目の屈折度数に大きな差があることをいいます。

【老視】(老眼)

老視(老眼)は遠視と混同しがちですが、遠視が屈折異常であるのに対し、老視は目の老化現象です。

加齢に伴って水晶体の弾力性が低下したり、水晶体を支える毛様体筋が衰えて焦点を合わせる調節機能が低下し、近くのものにピントを合わせづらくなった状態をいいます。

近くを見ると目が疲れたり,本や新聞を遠くに離して読むようになったりします。

また、読書後の肩こりや疲れ目、頭痛などは、老視(老眼)の初期症状と考えられます。

【ドライアイ】

ドライアイは乾性角結膜症ともいい、涙の量が少ない、あるいは涙に含まれる油分が足りないなどで、目の表面が乾燥した状態になっていることをいいます。

ごろごろする、充血する、眼が疲れるといった症状があります。

重症の場合は、痛みや視力の低下をまねくこともありますので、早めの治療をおすすめします。

【VDT症候群】

VDT症候群とは、パソコンやテレビゲームなどの端末画面を長時間集中して見続けることで目・体・心などに影響のでる病気で、テクノストレス眼症とも呼ばれています

まばたきの回数が極端に減るため(通常の約1/4)、目が乾燥して充血や痛みが生じたりするなど、目に負担がかかります。

また、長時間同じ姿勢をとり続けることが多く、首、肩、腕などの痛みの原因にもなります。

※VDT(Visual Display Terminal)とは、パソコンやテレビゲームなどの画面を表示する端末のことです

【結膜炎】

おもな結膜炎の種類

A. ウイルス性結膜炎(はやり目)
ウイルスによる結膜炎です。目やにを伴う激しい充血、痛み、涙が特徴です。他人にうつさないためにも、手をきれいに洗う、目を触らない、タオルを他人と共用しない、幼稚園・学校・仕事は休む、といった対策が必要です。
治療には抗生剤やステロイドの点眼が用いられます。

B. 細菌性結膜炎
ぶどう球菌などの細菌感染が原因。充血や目やにがあります。抗生剤の点眼で治療します。

C. アレルギー性結膜炎
花粉やハウスダスト、ペットの毛、コンタクトレンズの汚れなどが原因の結膜炎。かゆみ、充血、目やにといった症状があります。抗生剤、抗アレルギー剤、ステロイドの点眼等で治療します。

D. アトピー性角結膜炎
アトピー性皮膚炎に合併して起こる慢性角結膜炎です。症状はアレルギー性結膜炎と同様ですが、角膜にも炎症をおこしたり、白内障や緑内障、網膜はく離を合併して重度の視力低下をおこすこともありますので、注意が必要です。

【角膜の障害(角膜炎、角膜びらん、角膜潰瘍)】

角膜(黒目の部分)の障害は、さまざまな原因からおこります。例としては、けがなどの外傷、コンタクトレンズの不適切な使用、細菌やウイルスの感染、ドライアイによる乾燥などがあります。

目の痛み、充血、目やに、視力低下などをおこします。
角膜混濁をおこし治癒後も視力障害が残ると、角膜移植が必要になる場合もありますので、早期の治療が大切です

【眼瞼炎】

眼瞼炎とは、まぶたの辺縁の炎症です。

まぶたや目の周りの皮膚が腫れて赤くなり、かさぶたや膿疱ができます。

症状の重い場合にはただれを生じることもあります。

【ものもらい(麦粒腫)】

初期には、まぶたの一部が赤くはれ、痛みがでます。

赤みが目立たない場合もありますが、指で押さえると痛むところがあります。

症状が進むと、赤み、はれ、痛みが強くなり、目やに、充血もでてきます。

さらに、まぶたの皮膚側や内側に膿みがたまったり、膿疱が破れて膿みが出てくる場合もあります。
膿が出てしまえば、その後症状は回復に向かいます。

皮膚側のものを外麦粒腫、内側を内麦粒腫と呼ぶこともあります。

【霰粒腫】

霰粒腫とは、脂肪のようなものが炎症により腫瘤となってたまったものです。
まぶたに痛みのないコロコロとしたしこりができます。

細菌感染を伴う場合は、ものもらいと同じように、赤くなり、痛みがでます。
これを急性霰粒腫と呼びます。

【ぶどう膜炎】

ぶどう膜とは、虹彩、毛様体、脈絡膜の3つをいい、これらにおきる炎症を総じてぶどう膜炎といいます。

自覚症状には、目が赤い、痛い、まぶしい、涙がでる、見づらい、かすんで見えるなどがあります。

ぶどう膜炎には重症のものも多く、失明する可能性も高いので、これらの症状がでたらすぐに眼科で診察を受けてください。

ぶどう膜は、眼球を構成する3層の膜の真ん中のもので、ぶどうのような色と形をしているためにこの名が付きました。

【結膜下出血】

結膜下出血とは、結膜下の細い血管が破れて出血したもので、白目の部分が真っ赤に染まって見えますが、痛みや違和感、目やになどはあまりありません。

人に指摘されて、はじめて気がつくことも多いです。


【急性緑内障発作】

緑内障は、眼球内の圧力(眼圧)の高まりによって視神経に異常がおき、視野が狭くなったり視力が落ちたりする病気です。

緑内障のなかでも、急激に眼圧が上昇し、急に視力低下や充血、痛み、眼の充血や痛み、頭痛、吐き気など激しい症状を起こすものを急性緑内障と呼びます。

急性緑内障では、時間がたつほど視力、視野が失われていき、治りにくくなるので、すぐに治療をおこない、眼圧を下げる必要があります。